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liborとは何ですか?

LIBORは、貸出・債券・デリバティブといった商品における参照金利としてだけではなく、会計(ヘッジ会計等)、事務・システム(資金決済等)、インフラ(取引所(上場商品))、内部ガバナンス(リスク管理等)など、様々な制度・慣行等で利用が前提とされてきました。 また、LIBORを直接参照していなくとも、円LIBORベースの東京スワップ・レート(LIBOR TSR)のように関連する指標も複数存在していたことから、これらを参照している商品にも影響が生じました。 このようにLIBORは様々な枠組みで相互依存関係にあったため、その恒久的な公表停止による影響は甚大であり、金融機関だけではなく、事業法人においても必要な対応が行われました。

金利指標「libor」って何?

LIBORは、金利スワップなどのデリバティブ契約で主に用いられていましたが、企業向けの貸出や社債の発行条件などでも使われてきた金利指標であり、金融機関だけでなく、事業法人や機関投資家などの多様な市場関係者に利用されてきました。 したがって、備えのない状態でLIBORの公表が停止された場合、利用者への影響が懸念されたため、金融庁は、日本銀行をはじめとした関係機関とも連携して、金融機関、事業法人、及び機関投資家の方々に、LIBORからの円滑な移行に向けた対応の必要性について理解を深めていただけるよう、ホームページ上での関連資料の掲載やLIBOR利用状況調査の実施等により、市場全体の取組みを支援してまいりました。

LIBORの恒久的な公表停止に関する「トリガー」とは何ですか?

LIBORの恒久的な公表停止に関する「トリガー」とは、フォールバック(LIBOR参照の既存契約について、LIBORの恒久的な公表停止後に参照する金利(フォールバック・レート)を、契約当事者間で公表停止前にあらかじめ合意しておく対応)の発動条件となるイベントを指しており、FCAによる2021年3月5日のアナウンスメントは、いわゆる「トリガー」に該当するとされています(下表の 太字部分 に該当しています)。 貸出の「トリガー」としては、下表の3種類が想定されており、グローバルな検討においては、「公表停止トリガー」および「公表停止前トリガー」を設定することが支持、推奨されています。

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